薬剤師の勤務先 薬局・薬店・ドラックストアの違いとは

薬剤師の代表的な勤務先の一つに薬局があります。街を歩いていると「○○薬局」「××ドラック」「△△薬品」といった名前の店舗が立ち並びますが、こういった「薬屋さん」というのは、薬剤師の勤務先である「薬局」としてひとまとめにして良いものなのでしょうか?

街中で見かける「薬局」「ドラックストア」「○○薬品」といった店舗ですが、それぞれ異なる存在のため、一括りにすることはできません。これらの店舗はただ単純に名前が違うだけではなく、取り扱う薬や業務形態に違いがあるのです。

医薬品の販売が認められている業態には「薬局」と「医薬品販売業」があります。薬局は 保険薬局」「薬局」の2つ、医薬品販売業は「配置販売業」「店舗販売業」に分けられ、それぞれ取り扱う薬や、薬の販売方法が異なります。

例えば「保険薬局」は薬剤師が健康保険対応の調剤を行うのと同時に、大衆薬の販売も行っています。一方「薬局」では、薬の調剤と大衆薬の販売が可能ですが、健康保険対応の保険調剤は行うことができません。そのため、保険薬局と薬局、それぞれに働く薬剤師の業務の範囲も若干異なってきます。

また、ドラッグストアなどの「店舗販売業」と行う店舗においては、第一類医薬品から第三類医薬品までと、一般用医薬品(485成分)の販売が可能ですが、調剤室の設置は義務付けられていません。

そのため、ドラッグストアで働く薬剤師は日常的に調剤業務を行うことはほとんどなく、大衆薬の販売や医薬品管理、在庫管理などが主な仕事となります。配置販売業は、置き薬の訪問販売などをイメージすると分かりやすいかもしれませんね。

ちなみに、配置販売業者は店舗販売ができない、薬局や薬店では訪問販売ができないという取り決めとなっているため、いわゆる「すみわけ」ができています。 薬局や薬店、ドラックストアなどは意外に混同されがちですが、このように明確な違いがあるんですね。当然、薬剤師の業務内容や勤務形態も大きく異なりますので、しっかり違いを押さえておきたいところです。